MP接続とは?
ISDNでは複数の「チャネル」を備えており、特に情報を送受信するための「Bチャネル(64kbps)」が2本あるので、1つのISDN回線で電話 2回線分の通信ができます。MP(PPP Multilink Protocol)接続は、ISDNのBチャネル(64kbps)を2本同時に使用することで、最大128kbpsのPPP接続を可能とするサービスです。最大128kbpsのダイヤルアップ接続を行うためには、ターミナルアダプターやISDNダイヤルアップルーターがMP接続に対応している必要があります。
- ※ ISDNのサービスについては以下のページで詳しくご案内しています。
利用料金
128kbpsMP接続時はISDNのBチャネル(64kbps)を2本使って接続するため、その間のNTT電話料金(ISDN通信料金)、および「@niftyアクセスナンバー」接続時間のカウントも2回線分となります。
接続時間の計算方法 | |
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128kbpsのMP接続で10分間 接続した場合 |
10分(MP接続の接続時間)×2(64kbps回線2本分)=20分 通常の回線で20分接続したことで計算されます。 |
128kbpsのMP接続で10分間、 64kbps接続を30分間行った場合 | 10分(MP接続の接続時間)×2(64kbps回線2本分)=20分+30分=50分 通常の回線で50分接続したことで計算されます。 |
利用方法
@niftyへの手続きは必要ありません。以下の設定を行うことで、「@niftyアクセスナンバー ISDN-MP専用」をご利用いただけます。
必要な機器
- MP接続対応ターミナルアダプターもしくはISDNダイヤルアップルーター
- パソコンなど通信端末
接続設定
ユーザー名 | @nifty ID形式(例:abc12345) |
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パスワード | ログインパスワード |
アクセスポイント | 0570-055-540 |
DNSサーバー | 自動取得 |
検索ドメイン名 | nifty-web.com |
ご注意
- ※ ネットワークの負荷などにより最高速度が得られない場合があります。そのような場合でも、MP接続した場合には通信速度に関係なく2倍の「@niftyアクセスナンバー」利用料金がかかります。
- ※ 「@niftyアクセスナンバー ISDN-MP専用」の回線利用状況によっては、2回線確保できずに通常の64kbpで接続される(MPが無効)場合があります。
- ※ [BOD機能]
BOD(Bandwidth on Demand)機能とは、MP接続中に通信量(トラフィック)や通信要求に応じて、ターミナルアダプターが自動的に 1回線接続(64kbps)と 2回線接続(128kbps) を調整する機能です。
「@niftyアクセスナンバー ISDN-MP専用」は、このBOD機能に対応しています。
ただし、このBODを実現するためのプロトコルの一つであるBACP(Bandwidth Allocation Control Protocol)には、 「DRAFT仕様」「RFC仕様」の二種類が存在し、それぞれの仕様に互換性はありません。
「@niftyアクセスナンバー ISDN-MP専用」はすべて「RFC仕様」です。ISDN回線での接続についてBACPを用いたBODを実現するためには、お客様が使用されるターミナルアダプターもしくはISDNダイヤルアップルーターがRFC準拠BACPかをご確認ください。
ターミナルアダプターやISDNダイヤルアップルーターの種類によっては、ファームウエアをバージョンアップすることにより対応できる場合があります。 詳しくは各ターミナルアダプター、ルーターのメーカーにお問い合わせください。
ただし、ターミナルアダプター、ISDNダイヤルアップルーターでのBACPの実装の細かな違いによりBODが失敗する場合があります。
インターネット接続トラブル
正しく設定しているはずなのに接続できない、そんな場合はトラブルシューティングで解決方法を見つけてください。
お客様のパソコン・スマートフォン画面を、専用ツールで確認しながらサポートするリモートサポートや、ご自宅で設定代行する訪問サポートで「パソコンの調子が悪い」「スマートフォンの使い方がわからない」などをお手伝い。